選ぶということ
久しぶりに欲しいものを見つけました。
雑誌で見かけたシャネルのバレリーナです。
自分でも意外なのですが、ここ数年、シャネルが気になっているのです。
でもどうもシャネルというと、お金持ちの巻き髪マダムのイメージ。
自分とは違うよなーと思って、化粧品など気になるものを見つけても、未だ手は出せていないのです。
今回のバレリーナは、メタリックでシャネルマークも目立たず素敵、と思ったのですが、サイトで見るとカラーがゴールドになっています。
てっきりシルバーかと思って見ていたので、それだとちょっと違うかも。
でも、今の状況では実物を見に行くこともできないし、今回は見送りかなーと思います。
シャネルといえば、カール・ラガーフェルド。
私はロレアルパリとの企画品のアイシャドウパレットを持っていて、最近やっと使い方がわかってきたような気になり、よさを感じているところでした。
どれだけカールが絡んでいるのかはわかりませんが、カールの世界観を目指していることは間違いないはず。
それなら、とつられてカールブランドの洋服を見ると、私の好きそうなものもありました。
そう考えると、一周まわって、カールがいたシャネルというものが、私の考えるお金持ちマダムのものなのか、という疑問も湧いてきます。
もしかしたら、日本特有の、またマスメディアに植え付けられたイメージなのかなーと思ったりもするのです。
シャネルという人に感銘を受けるのか、カールのデザインに魅力を感じるのか、シャネルというブランドイメージに憧れるのか。
できれば私は、目の前の靴や服や化粧品そのものに感動して、それを楽しみたいと思うのです。
歴史も知名度も関係なく、自分の感覚で選びたい。でも、ブランドの高揚感とか優越感みたいなものも、切り離せないものとも感じます。
作り手がどういう思いで作り、使い手はどういう思いで使うべきなのか。
それは受け手が決めるもの、というのが真理であるとは思いますが、そういうことも、気になったりするのです。
そして、それを選んだ自分が、他人からどう見られるか、というのも、やっぱり気になってしまいます。
ただただ、自分の感覚だけを信じるということは、難しいことだなーと感じます。