気ままに生きよ

気ままに わがままに 自分らしく

脳の仕組みとうざいオバさん

仕事場の先輩に対して失礼かもしれませんが、でもやっぱり、年下は年下なんだもの。
「若者」として見てしまうし、ジェネレーションギャップとか、感じてしまうのは仕方ないですよね。

とっても差別的な言い方だとは思いますが、「若いのに」って、本当に言いたくなるんですね、年寄りは。
自分が年をとると、よくわかります。
何事も、年齢は関係ないじゃないか、と思いますが、でもたまには年齢のせいにして、若いから仕方ない、みたいな納得の仕方をすることもあって、その反動もあるんじゃないかと思います。

あと、若者は覚えがいいといわれるのも、なるほど、と思います。
でもそれは、老いて覚えが悪くなる、というよりも、長年積み重ねてきた経験があるからなのかな、と最近思いました。
パソコンが、経年によりだんだん遅くなるのに似ているのではないかしら。

年をとると、なにをするにしても、過去の経験を思い出すような気がします。
それは、意識するしないに関わらず、人間の脳の仕組みがそうなっているんじゃないかな、と思うのです。
なにかを学習する判断する記憶する。
若いうちは、データが少ないから割と早く処理できる。
でも、長年生きて、沢山の経験を積んでいれば、それらに紐づけて覚えようとするし、それらも含めて判断しようとするし、そうすると処理にも時間がかかったりする。
実際今の私が、新しいことを覚えようとすると、過去のいろんなことを思い出すのです。
こういう仕事もしたな、とか、考えるとはなしに、かつての記憶との共通点を探していたりするのに気付きます。
きっと、無意識ではその何万倍も繰り返しているのでしょう。回転も遅くなるはずです。
もともとは人間の本能的な、危機回避のためのシステムが、そういう働きをしているのではないのでしょうか。
そのおかげで、経験の少ない若者よりよい判断ができたり、あるいは過去の失敗から臆病になったり。間違って作用すると、過去に囚われた頑固者になってしまったりするのは、こういうカラクリも関係しているのかもしれないな、と思います。

同じように、若者を見ていると、かつての自分自身を思い出されることがあります。
意味もないのに、勝手に比べていたりするから「若いのに」なんて言葉も出てきてしまうのかもしれません。

自分も年をとって、理解できることも増えたけど、自分がそちらの仲間入りをしていることも事実。
思い出すのも、関連づけるのも、比較するのも自由だし、それが人間の性なら仕方ない。
でも、それを口に出して言うか言わないかは、理性的な部分で判断できるはず。

年齢にこだわらず、年齢も含めてその人の個性、として、人と付き合えるようになりたい。
せめて、うざいオバさんにならないように、自戒して生きていきたいと思います。