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拾得運

先日、よく行くショッピングビルでバッグを拾いました。

女性用トイレの個室の中だったのですが、私がここのビルのトイレで拾い物をするのは3回目です。

いつも時間調整に立ち寄るビルなので、トイレの利用頻度も高いと言えばそうなのですが、だからと言ってこの数ヶ月の話にしては、私の遭遇率は他の人よりも高いと思うんですよね。

以前はよく道を聞かれていたのですが、最近の私には、拾得ブームが来ているようです。


お忘れ物は、ノートらしきお買い上げ品とか、指輪とか、今回はバッグ。

そのまま中身も見ずに届けましたが、お財布も入っていたようで、そうすると持ち主が見つからなかったときに権利の主張をできるように、連絡先を申請する手続きがあります。以前交番に別のお財布を届けたときにも書きました。

貴重品だし、誰が拾ったかも分からないのは気持ち悪いかな、とか、紛失物があったりしたときに確認できないのも不便かな、と思うので、名前は残しておこうかと思いましたが、ふと、前に読んだ本の内容を思い出しました。


それは、寄附をするなら匿名で、という宇宙ルール。

それによると、誰からの施しかわからない人は天に感謝をします。そうすると、天が代わりに何倍ものお返しをしてくれるのだとか。

例えば、今回名前を残して持ち主が見つからなかった場合に受け取るバッグよりも大きいもの。持ち主から、お礼の連絡をもらうよりも嬉しいもの。

だとしたら、ここは名前を残さないのが正解かな、と思ったので、権利の主張というのは遠慮しておきました。

そうしたら、ただ届けてお終いでいいんですね。その後、無事に持ち主に戻ったかどうか気になるところではありますが、きっとちゃんと届いていますよね。


私も落し物をして、戻って来たり来なかったりした経験がいくつもあります。

戻って来たら、それはとても嬉しいし、それこそ天に感謝します。それもきっと、拾ってくださった方のところに違う形で届いているのでしょうね。

紛失、それこそ、盗られた、と言いたくなるような状況のこともありましたけど、失くしたのは自分の不注意だし、最後まで大事にしてあげられなかったことは、今思い出しても胸が痛みます。

失くしものはそれにも意味があると言われることもありますが、それはそれとして、やっぱり自分が失くした時の気持ちを思うと、ちゃんと戻って欲しいと思うのです。


思えば、拾得物がどんどんグレードアップしています。

まるで、金の斧と銀の斧のお話のよう!

この調子で、全部まとめて私に返ってくるようになったら、嬉しいな〜。

でももしかしたら、ただの忘れ物注意!の警告だったりして。

落し物、失くし物、気をつけよう。