中和する
知り合いが一泊で温泉に行って来たそうです。
その間、なんだか体調が優れず、帰って来て熱を計ったら37度6分あった、という話をしていました。
その話を聞いたら、せっかくの温泉旅行、体調不良で可哀相、と思うのでしょうか。
本人も冗談半分でしたけど、ちょうどその日に発熱をするなんてタイミングが悪い、というニュアンスでしたから、そう感じていたんじゃないかと思います。
大勢での話だったので、私も特になにも言いませんでしたけど、ちょっと違和感を感じていました。
私だったら、悪寒がするような風邪のひき始めに温泉に入って温まれてちょうどよかった。そのおかげで、風邪も長引かずにすんだのかも。と思うのです。
もちろん、詳しい状況も、当人の本心もわからないので、私の勝手な意見です。
もし、そのせいで観光の予定が狂い、同行者に迷惑をかけたなら、それは私も申し訳ないし残念だと思います。
ただ、聞いた限りでは、近場に家族でのんびりっていう感じでした。
私が思うのは、振り返って話すときに、残念だった、と言うより、残念なこともあったけど、かえってよかった、と言ったほうが嬉しくなるんじゃないのかな、ということ。
よくいわれる、プラス思考というものなのかもしれません。
事実は変わらないし、体調不良でツラかったいう感覚もなくなりません。
当時、当事者でいるときに、ガッカリするのは当たり前のことだと思います。
でも、そのとき気がつかないことも、後から思うと違う側面が見えてくることもあると思います。
起きてしまったことは変えられませんが、後々の捉え方で、記憶はいいようにも悪いようにも変わります。
知人の話はほんの些細なことですが、普段からそういう見方をしていたら、風邪が一日で治っちゃった!という話にもなっていたんじゃないかと思います。
そっちのほうが、本人も聞く方も、気持ちよくいられますよね。
嫌なことは早めに中和してしまう。
そうできるようになれば、いろんなことがプラスマイナスゼロになって、落ち込むことも少なくなるんじゃないかと思います。