お金はパワー
ちょっと前に本屋さんでさらっと立ち読みしただけの本なので、きちんとタイトルやお名前までご紹介できなくて申し訳ないのですが。
とても印象に残っている言葉。
『お金はパワーである』ということ。
これ、よくあるお金儲けの話ではなくて、おしゃれ指南本でした。
なぜこんなフレーズが出てくるかというと、
予算2万円でジャケットを買いに行きました。
ところが4万円のジャケットを気に入ってしまいました。
もちろん2万円のジャケットもあります。
どちらを買いますか、という場面。
著者の方は、4万円のジャケットを買いなさいと書かれていました。
それが、4万円のほうが素材がいいから、仕立てがいいから、長く使えるから、というありきたりの理由ではありません。
迷う、ということは、買える可能性があるということ。
それが100万円のジャケットであれば見ているだけでも仕方がないかもしれない。
でも頑張れば買えるのにそちらを買わないというのは、自分にはその価値がないパワーがないと言っているのと同じです、言うのです。
値段を理由に判断することはその場の出費の多寡だけにかかわらず、その後の着用シーンや自分の心構え、存在感や生き方にまで現れてくるのかな、と考えさせられました。
モノの値段って原材料費や手間賃、需要と供給によって決まってくるのだと思うのですが、同じような用途であってもピンからキリまで幅が広いし、どれくらいの価格帯のモノを選ぶかって選択肢はとても広い。
なんでもかんでも高ければいいというものではないし、限りあるお金を何にどれだけ使うかって、とても迷います。
私も一時、節約意識が過熱しすぎて食料品を買うのにも、これが安いのか高いのか、買ったほうがいいのか買わないほうがいいのか、わからなくなったことがありました。
金額だけに注目すると、出費=悪、みたいな感覚になって、何も買えなくなってしまうんですね。
それからは値段よりも、欲しいか欲しくないかで判断するようにしています。
それでもやっぱり、金額が張るものについては躊躇してしまうこともあるんですよね。
そんなときにキラーーンと思い出すのが、この言葉。
迷うということは、それだけのパワーを持っているということ。
とはいっても、迷うようなものがたくさんあるのもまた違う。
それ以前の「欲しい」という感覚をもっと研ぎ澄ませて、自分の人生に意味のあるものだけを選び取る能力を磨いていくべきなんだろうな、と思います。