魚の皮
先日実家でご飯を食べていた時のこと。
あなたは相変わらず魚の皮まで食べるのね、と言われました。
おばあちゃんに「なんでこんなうまいとこ食べんのよ~」と言われて以来、私は魚の皮を食べるようになったらしいです。
なんとなく、覚えています。
うちでは、父も母も焼き魚の皮を食べずに外していました。
だから私も、魚の皮は食べものではない、と思っていたのです。
それがおばあちゃんの発言により「魚の皮って食べられるんだ!」と衝撃を受けた瞬間でした。
それ以来、魚の皮まで食べ物として、ぱりぱりのものは一緒に食べるようになっています。
特別好きなわけではないですけどね。
中には美味しくない魚の皮もありますので、そういう時は遠慮します。
おばあちゃんにより、ただの「皮」から「食べ物」に昇格してしまったからには、むやみに捨てるのは心苦しいのです。
それから私は鶏肉が大好きで、骨付き肉もよく食べました。
これは大好きなので、小さな身も残さず食べます。
大人になってから知り合いに、猫も悲しむくらい綺麗に食べる、と言われたことがあります。
残り物を猫にあげても、猫の食べる分もないくらい食べつくされてる、ということらしいです。
明治生まれのおばあちゃんは戦中戦後を生きた人。
食べ物を粗末にするなんてできないし、好き嫌いなんて言えませんよね。
子供たちの間では「砂糖をまぶせば、木っ端でも食える」というおばあちゃんの名言が語り継がれています。
なんでも好き嫌いなく大事に食べなさいってことなんでしょうね。
甘いものが大好きだったおばあちゃんらしい話ですし、砂糖は貴重なものだった時代に、砂糖さえあれば何でもご馳走っていう意味もあったのかな、と思います。
そんな教えのもと、私は苦手だった納豆に砂糖を混ぜて食べてましたね。
それでも、嫌いなものはあります。
ピーマンやナスは食べません。
これも、砂糖をまぶせば食べられるかな、とは思いますが、そこまでして食べなきゃいけない機会もなさそうなので、なるべく避けて通りたいと思っています。