最初
何事も最初が肝心。
もちろん後からフォローしていって軌道修正することもできますが、なかなか大変なことだと思います。
子育てもそうですが、人を育てるということでも、最初が肝心。
人は育てるのではなく育つのだという教えには大賛成ですが、大きく育つためにはまずその土が大切です。
きちんと目的地を示し、役割を与え、後は基本の使い方さえ教えたら、後は自分で工夫する。
それで十分だと思います。
ところが教える側にビジョンがない場合、とにかく目の前のボタン操作にばかり集中しがち。
それでは視野が狭く、大きく育とうにもどこに伸びていったらいいのか分かりません。
権限の限られたマニュアル人間が欲しい時には有効ですが、今の世の中プラスαがない人間にニーズがあるとも思えません。
そして自分で考えられない人間を抱えると、結局は指示をする自分の負担が増えるだけです。
どうせなら自分の思考回路を刷り込んでしまって、自分が何も言わなくても同じように動ける人間に育てた方が後がラクだと思います。
前職では最初の刷り込みができたため、結構ラクしていたんですよね。
それが、いったん小さくまとまってしまうとそこから引き上げるのは大変、ということを最近感じていて。
高いところに目標を置いてあげないと、そこを目指すわけもなく、見上げることもなく、そんな世界があることも知らず、目の前の切り貼りだけで満足しがち。
それは本人のせいだけでなく、最初に出会った人にも責任があると思います。
満足しているところから、いかに世界を広げるか。
少しでも狭苦しそうにうずうずしている人は、ちょっとつついてあげるだけで殻を破っていくんだと思います。
すっかり満足している人に、どうするか。
相手を尊重する姿勢を保ちつつ、一人前だと扱いつつ、足りないところに気付かせる必要があります。
根気のいる地味な仕事ではありますが、これも自分のため。
勉強させていただきます。