所有欲
本を読むのが好きです。
確か小学生くらいのときから、図書館に行ってたくさん読んでいたと思います。
誕生日やクリスマスのプレゼントは本を買ってもらっていて、青い鳥文庫とか読んでいました。
その中の『クレヨン王国 月のたまご』シリーズを読み始めたら、どんどん続くじゃないですか!
結局パート8まで購入し、ズラッと並んだ背表紙に収集癖がくすぐられたのを覚えています。
やっぱり、揃っている方が気持ちいい。
もっとズラッと並べたい。
その後ティーンズ文庫とかもちまちま集めて、マンガ本も全巻揃えるのがお約束。
自分の本棚、というのに大変満足していました。
徐々に増える本について思ったのが、これは私が所有する意味があるのか、ということ。
買ったときは気に入って、手元に置きたいと思った本です。
でもそれも永遠じゃない。
世の中にはもっとたくさん本がある。
全てを手に入れることはできない。
じゃあなんで私はわざわざ所有するんだろう。
読むだけなら、図書館でも借りられるのに。
そんなことを思った気がします。
それから、自分の所有欲というものを意識するようになりました。
本当に必要なものか。
私の小さな所有欲を満たすためのものではないのか。
私の持たない暮しの原点はここだと思います。
もちろん、所有欲をゼロにすることはできません。
オトナになると、その対象が靴になり、バッグになり、ブランド品になり、余計に厄介になっています。
それでも、所有欲と必需品のバランスを考えながら、お気に入りと私のよい関係を築いていきたいと思います。
なつかしーなー。
実物を持っていなくても、懐かしい、という気持ちだけで人間十分なんですよね。